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振り返り認知リハビリテーション支援システム
高次脳機能障がい者をはじめとする認知機能障がいを持つ症例は年々増加しています.高次脳機能障がいは,リハビリテーションを行うことで進行を阻止することや軽度であれば回復することがあります.一方で,リハビリテーションなどを行うための担当医や施設には限りがあり,不足しているという現状もあります.そこで,本研究では症例自身の在宅においてセンサ技術を用いた遠隔認知リハビリテーションシステムの確立を目指しています.
認知リハビリテーションの流れとしては,担当医がリハビリ内容を決定,リハビリ(生活行動)を実施,評価,振り返り,内容により次のリハビリを決定というスパイラルモデルとなります.リハビリの実施時にはセンサやカメラなどを用いてリハビリの内容を解析します.その後,認知機能の評価を行います.最後に,取得した映像と評価を症例自身に提示することで,リハビリに対する意欲・症例自身の気づきを抽出します.このようにすることで,症例自身がリハビリに対して前向きに取り組むこともできるようになります.
Keywords: 認知リハビリテーション,気づき,意欲,生活行動理解